口腔粘膜疾患
「口腔粘膜疾患」は、感染、アレルギー、自己免疫反応、外傷、化学物質への暴露など、 さまざまな原因によって引き起こされます。 原因により症状はさまざまで、白斑や紅斑、水疱などが起こります。痛みやヒリヒリするなどの自覚症状が現れ たら早めに病院に行きましょう。
口腔咽頭ガンは口腔粘膜疾患のおよそ2%でしたが、ここ10年で2倍以上に患者数が増えてきているので注意が必要です。 口腔咽頭ガンは、口腔や咽頭の部分に発生する悪性腫瘍ですが、初期症状として、治らない潰瘍やしこりが現れます。喉の痛みが長期間続く場合や、飲み込む際の痛みや違和感などの症状にも注意が必要です。 咽頭部のガンが耳に関連する神経に影響を与え、片方の耳の痛みを感じられることもあります。これらの症状 が長期間続く場合や、症状が悪化する場合は、早期に医療機関を受診することが重要です。口腔咽頭ガンは早 期発見と治療が予後に大きく影響するため、疑わしい症状があれば専門医の診察を受けることが大切です。
疾患の原因と重症度により、薬物療法やライフスタイルの改善、手術などが行われます。粘膜疾患は口内炎などの軽度の症状であれば自然治癒することもありますが、口内炎を軽視するのは危険です。口内炎は一般的に軽度で一過性の症状とされることが多いですが、3週間以上続く場合や頻繁に再発する場合 は、より深刻な問題が隠れている可能性があります。発熱、リンパ節の腫れ、口の中のしこりなどが同時に発生 する場合は、感染症や他の疾患の可能性もあります。
お口の中に何かできた、違和感があるなどの軽い症状であって歯科医院をすぐに受診できないのであれば、口内を清潔に保ち、刺激の強い食べ物や飲み物を避けることが大切です。ビタミンB群や鉄分など、栄養バランスの良い食事を摂り、うがい薬を適度に使用するのも良いでしょう。口内炎が軽度のものであっても放置せず専門 医にしっかり診てもらうことが重要です。早期に対応することで、心身の負担も減らすことができ、経済的な負担も減らすことが可能です。