フレイルの指標 “オーラル・ディアドコキシネス” とは?
心身の働きが弱くなってくる状態をフレイルといいますが、そのなかでもお口まわりの機能が低下することをオーラルフレイルといいます。オーラルフレイルはフレイルのはじまりの前兆ともいわれています。オーラルフレイルの指標のひとつにオーラル・ディアドコキシネスという検査があり、これはお口や舌まわりの筋肉や機能の働きを、発音を通して測定するという方法です。患者様に「パ」「タ」「カ」の単音節を10秒間ずつそれぞれできるだけ早く繰り返し発音していただき、1秒間あたりの発音回数を測定します。この方法で測定することで、自分自身のお口周りの筋力をチェックすることができます。お口や舌周りの筋肉が衰えてしまうと、飲み込むことが困難になり、食事も心から楽しめなくなってしまいます。オーラルフレイルを予防するためには、口腔体操などが有効です。こういった運動を取り入れつつ、口腔内は常に清潔に保つようにしましょう。お口の周りの健康を守ることは全身の健康を守ることにも直結します。